人肉病
☆☆☆

それからリビングで横になっていると、いつの間にかうとうとしてしまっていた。
校長室で少し眠ったくらいでは体の疲れは癒えていなかったようで気がつけば外は暗くなっていた。


「起きたか?」


その声に視線を向けると圭太が茶碗にご飯をよそって缶詰と一緒に食べているところだった。
その平和な光景にプッと吹き出してしまう。

状況はなにも変わっていないはずなのに、こうして家の中にいるだけで気分は随分と違ってくる。
学校に閉じ込められていたときには疲弊しきっていた気持ちが、少しだけ明るくなっていることに気がついた。


「なにがおかしいんだ?」

「だって、普通に食事してるから」


そう言うと圭太は自分の持っている茶碗と箸を見つめてふっと笑みを浮かべた。


「本当だよな。こんな風に食べるのは何年ぶりにも感じる」


お米も、自分で炊いたんだろう。


「でもごめんね。私には匂いもきついかも」


私はそう言うと、冷蔵庫にいれておいた自分用のタッパーを取り出して隣の部屋へ向かった。
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