人肉病
それじゃふたりとも生きてるんだ!
その事実にまた泣きそうになってしまい、黙り込む。
よかった。

本当によかった……!
街中でユカリを見つけたときから、胸の中では絶望感で満たされていた。
もう家族にも友達にも合うことができないと、どこかで覚悟を決めていた。

それが、両親とも生きてるなんて!


『また連絡するから。薫も死ぬな。絶対に』

「うん。死なないよ。絶対に」


私は強くそう答えたのだった。
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