人肉病
「全員が感染したわけじゃないのなら、圭太が感染していなくても不思議はないんじゃないの?」


なんだか嫌な予感が胸をよぎり、ついキツイ口調になってしまう。
直がスマホをポケットに入れて「そうだな」と頷く。
それでも納得した様子はない。


「何が言いたいのかはっきりしてよ」


直が相手でも、圭太がなにかを疑われているような状況は好ましくなかった。
この際ハッキリ言葉にしてほしい。


「圭太はこのウイルスには感染しない。その理由まではわからないけれど、俺はそう考えてる」


直の言葉に私は返事をすることができなかった。
圭太は感染しない。
もし本当にそうだとすれば、なぜ? という疑問が浮かんでくる。


「そんなの……わからないじゃん。これから発症するかもしれない」
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