人肉病
研究施設の仕事内容は極秘のものが大半を締めているはずだ。
家族と言えども、その詳細は知らされていなかったんだろう。
それから私達は寄り添うようにして時間を過ごした。

あと30分ほどで圭太の父親がここへやってくる。
そうすれば、少なくとも自体が動き始めるはずだ。

私はギュッと圭太の手を握りしめた。
こうしている時間があと少しで終わってしまうかも知れない。
そんな、得体のしれない不安に襲われていたのだった。
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