S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「あの日ね、お見合いの前に……私、これが最後と思って絢斗さんに電話をしたの。そしたら、その場面をこれからお見合いする予定の柾樹さんに偶然見られてしまっていて」
そんなことがあったなんて和葉は初耳だった。
「柾樹さんは厳しい方だってうわさがあったから、叱責されるんじゃないかと思ったのに、彼は楽しそうに笑って『そういうことなら、俺に任せてください』と言ってくれて」
「まさ、円城寺さんが?」
「えぇ。彼、私のために悪役になってくれたの。円城寺家のほうが圧倒的に立場が上だから、彼がノーと言えば縁談の話はそこでおしまい」
「そんなことが……」
和葉は驚きに目を瞬いた。最低最悪だと思った柾樹の第一印象は彼の優しさだったということなのか。
「うわさとは全然違って、とっても優しい人でびっくりしちゃったわ」
隣で話を聞いていた絢斗が拗ねたように唇をとがらせる。
「そんなに彼を褒められると、俺としては複雑だな」
沙月はクスクスと笑って、彼を見返す。
「そうねぇ、惜しいことをしたかしら? なんて、そんなことあるわけない。私には……絢斗さんだけよ」
「あぁ。知ってる」
(ま、まぶしい!)
ふたりのラブラブオーラにすっかり当てられてしまった。
(でも、よかった。沙月さん、すごく幸せそう)
「ぜひ、次はふたりでいらしてくださいね」
和葉が言うと、ふたりはうれしそうにうなずいた。
そんなことがあったなんて和葉は初耳だった。
「柾樹さんは厳しい方だってうわさがあったから、叱責されるんじゃないかと思ったのに、彼は楽しそうに笑って『そういうことなら、俺に任せてください』と言ってくれて」
「まさ、円城寺さんが?」
「えぇ。彼、私のために悪役になってくれたの。円城寺家のほうが圧倒的に立場が上だから、彼がノーと言えば縁談の話はそこでおしまい」
「そんなことが……」
和葉は驚きに目を瞬いた。最低最悪だと思った柾樹の第一印象は彼の優しさだったということなのか。
「うわさとは全然違って、とっても優しい人でびっくりしちゃったわ」
隣で話を聞いていた絢斗が拗ねたように唇をとがらせる。
「そんなに彼を褒められると、俺としては複雑だな」
沙月はクスクスと笑って、彼を見返す。
「そうねぇ、惜しいことをしたかしら? なんて、そんなことあるわけない。私には……絢斗さんだけよ」
「あぁ。知ってる」
(ま、まぶしい!)
ふたりのラブラブオーラにすっかり当てられてしまった。
(でも、よかった。沙月さん、すごく幸せそう)
「ぜひ、次はふたりでいらしてくださいね」
和葉が言うと、ふたりはうれしそうにうなずいた。