S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
(う~ん、想像していた〝ゆみさん〟とは似ても似つかないわ)
和葉はクスリと苦笑を漏らす。
裕実がばりと勢いよく頭をさげた。
「ごめんなさい、僕のせいなんです」
裕実の話によると、例の元患者がまた病院にやってきて……あまり人気のない非常用階段の踊り場で、ふたりは口論になってしまったらしい。
「僕がもっと毅然とした態度を取らないと思って……つい、強めに彼女の手をはねのけてしまって……そうしたら彼女がバランスを崩して……」
そこに裕実を捜しに来た柾樹が出くわす。階段から転げ落ちた彼女をかばい、柾樹も一緒に……という状況だったそうだ。
「円城寺先生、落ちたときに頭をぶつけてしまって……でも最初に呼びかけたときは、ちゃんと意識があったんです。その後、たまりにたまった疲労のせいか、ぐっすり眠り込んでしまって」
裕実は医局にそう伝えたつもりだったそうなのだが、円城寺財閥御曹司の身に起きたアクシデントに、みな動揺したのだろう。伝言ゲームのようにニュアンスが変化した状態で、円城家に伝わってしまったらしい。
「ご安心ください。僕ではなくベテランの医師がきちんと診て、そう心配いらないだろうとおっしゃっていましたから。もちろん、念のための検査はこのあとで……ということになりますが」
和葉はクスリと苦笑を漏らす。
裕実がばりと勢いよく頭をさげた。
「ごめんなさい、僕のせいなんです」
裕実の話によると、例の元患者がまた病院にやってきて……あまり人気のない非常用階段の踊り場で、ふたりは口論になってしまったらしい。
「僕がもっと毅然とした態度を取らないと思って……つい、強めに彼女の手をはねのけてしまって……そうしたら彼女がバランスを崩して……」
そこに裕実を捜しに来た柾樹が出くわす。階段から転げ落ちた彼女をかばい、柾樹も一緒に……という状況だったそうだ。
「円城寺先生、落ちたときに頭をぶつけてしまって……でも最初に呼びかけたときは、ちゃんと意識があったんです。その後、たまりにたまった疲労のせいか、ぐっすり眠り込んでしまって」
裕実は医局にそう伝えたつもりだったそうなのだが、円城寺財閥御曹司の身に起きたアクシデントに、みな動揺したのだろう。伝言ゲームのようにニュアンスが変化した状態で、円城家に伝わってしまったらしい。
「ご安心ください。僕ではなくベテランの医師がきちんと診て、そう心配いらないだろうとおっしゃっていましたから。もちろん、念のための検査はこのあとで……ということになりますが」