S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「そうですか。お世話をかけますが、よろしくお願いいたします。えっと……眠っているだけなら、柾樹の様子を私たちが見ても大丈夫かしら?」
「もちろんです。円城寺先生はこちらです」
彼が案内してくれた、柾樹の眠っているらしい病室に寧々と唄菜が入る。和葉もあとに続こうとしたが、裕実に呼び止められた。
「あ、あのっ」
「はい?」
「円城寺先生の奥さま……ですよね?」
和葉は目をパチパチと瞬く。柾樹はまだ病院関係者には結婚のことを秘密にしていたはず……。返答に困っていると、裕実が慌てて言葉を足す。
「ご結婚されたこと……『まだ内緒だぞ』とこっそり教えてくれたんです。お相手の方は明るくて、かわいい、太陽のような女性だと言っていました。一目で、あなたがそうだとわかりました」
「えぇ、そんな大層な人間じゃ……」
和葉が恐縮すると、裕実はずっとこわばっていた表情を緩め、笑顔を見せてくれた。
「円城寺先生のあんなにうれしそうな顔は初めて見ましたよ。奥さんのこと、好きで好きで仕方ないんだろうなと」
和葉の頬が赤く染まる。
(えぇ~。でも、うれしいかも。柾樹さんが私のこと、そんなふうに思ってくれていたなんて)
裕実は大きな身体をしゅんと小さく縮めて、申し訳なさそうな声を出す。
「僕なんかのせいで……円城寺先生を危険な目にあわせて、本当にどうおわびすればよいのか……」
「もちろんです。円城寺先生はこちらです」
彼が案内してくれた、柾樹の眠っているらしい病室に寧々と唄菜が入る。和葉もあとに続こうとしたが、裕実に呼び止められた。
「あ、あのっ」
「はい?」
「円城寺先生の奥さま……ですよね?」
和葉は目をパチパチと瞬く。柾樹はまだ病院関係者には結婚のことを秘密にしていたはず……。返答に困っていると、裕実が慌てて言葉を足す。
「ご結婚されたこと……『まだ内緒だぞ』とこっそり教えてくれたんです。お相手の方は明るくて、かわいい、太陽のような女性だと言っていました。一目で、あなたがそうだとわかりました」
「えぇ、そんな大層な人間じゃ……」
和葉が恐縮すると、裕実はずっとこわばっていた表情を緩め、笑顔を見せてくれた。
「円城寺先生のあんなにうれしそうな顔は初めて見ましたよ。奥さんのこと、好きで好きで仕方ないんだろうなと」
和葉の頬が赤く染まる。
(えぇ~。でも、うれしいかも。柾樹さんが私のこと、そんなふうに思ってくれていたなんて)
裕実は大きな身体をしゅんと小さく縮めて、申し訳なさそうな声を出す。
「僕なんかのせいで……円城寺先生を危険な目にあわせて、本当にどうおわびすればよいのか……」