S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
当時の自分が無邪気に彼を褒めまくっていたことを思い出して、和葉はしみじみと言った。次の瞬間、柾樹が「はははっ」と声をあげて笑った。彼はグイッと和葉の肩を引き寄せ、耳元でささやく。
「そうだな。だから……責任取って、一生俺だけのものでいろよ」
和葉は彼にほほ笑み返す。
「もちろん! そのつもり……あ、でも」
手で口を塞いだ和葉の様子に、柾樹は子どものように拗ねてみせる。
「なんだよ。ダメなのか?」
「えっと、柾樹さんだけのもの……には、なれないことが決定しました」
どういう意味だ?と言いたげに、彼は首をひねる。和葉は幸せいっぱいにほほ笑んで、彼に耳打ちした。
「実は――」
その報告を聞いた瞬間の彼の顔は、きっと一生忘れられない。
長い長い初恋を実らせたふたりの未来は、明るい光に満ちあふれていた。
検査の結果にも異常はなく、柾樹は翌日には自宅に戻れることになった。
朝、和葉が彼を病院まで迎えに行くと、柾樹は女性看護師と話をしているところだった。会話を終えたその女性が、和葉のほうに振り向く。
「あ」
和葉と彼女は、同時に声をあげた。以前、柾樹は独身だと和葉に告げた看護師だった。彼女のなかで和葉は〝柾樹の妻だと一方的に思い込んでいる、やばい女〟のままだろう。
(どうしよう、なんとか弁解しないと)
あわあわする和葉とは対照的に、柾樹はにこやかに片手をあげた。
「そうだな。だから……責任取って、一生俺だけのものでいろよ」
和葉は彼にほほ笑み返す。
「もちろん! そのつもり……あ、でも」
手で口を塞いだ和葉の様子に、柾樹は子どものように拗ねてみせる。
「なんだよ。ダメなのか?」
「えっと、柾樹さんだけのもの……には、なれないことが決定しました」
どういう意味だ?と言いたげに、彼は首をひねる。和葉は幸せいっぱいにほほ笑んで、彼に耳打ちした。
「実は――」
その報告を聞いた瞬間の彼の顔は、きっと一生忘れられない。
長い長い初恋を実らせたふたりの未来は、明るい光に満ちあふれていた。
検査の結果にも異常はなく、柾樹は翌日には自宅に戻れることになった。
朝、和葉が彼を病院まで迎えに行くと、柾樹は女性看護師と話をしているところだった。会話を終えたその女性が、和葉のほうに振り向く。
「あ」
和葉と彼女は、同時に声をあげた。以前、柾樹は独身だと和葉に告げた看護師だった。彼女のなかで和葉は〝柾樹の妻だと一方的に思い込んでいる、やばい女〟のままだろう。
(どうしよう、なんとか弁解しないと)
あわあわする和葉とは対照的に、柾樹はにこやかに片手をあげた。