S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
妊娠が発覚したことで、式の予定は和葉の体調に合わせて調整が必要になりそうだった。そのことを謝ると、柾樹はひどく驚いた顔で答える。
「どうして謝る必要がある? 結婚式より和葉と子どもが大切に決まってるだろ。式なんか、別にいつだっていいんだよ」
ブラシを置いた柾樹は、和葉の背中をそっと抱く。
「むしろ……俺としては、ふたりきりでひっそりとやりたいくらいだ」
「そうなんですか?」
「あぁ。和葉の花嫁姿、本音を言えば俺以外の人間には見られたくない」
「う~ん。でも、私はおじいちゃんに見てほしいですし、お義母さんや唄菜さん、それに天国のお母さんにも……」
柾樹の希望をばっさりと切り捨てる和葉に、彼はがくりとうなだれる。
「わかってるけどな……和葉はもう少し、俺に優しくしてくれてもよくないか?」
「あははっ」
拗ねる柾樹を見て、和葉は声をあげて笑う。柾樹は和葉を抱く腕にキュッと力を込めた。
「まぁ、いいか。夫として隣に立つのは俺だもんな。子どもの頃からの夢がようやく叶う」
和葉はふと気になって、彼を振り返る。勇気を出して尋ねてみた。
「柾樹さんは、どうして私のこと? 決して卑屈になるわけじゃないですが、私、子ども時代も今も至って平凡ですし」
「どうして謝る必要がある? 結婚式より和葉と子どもが大切に決まってるだろ。式なんか、別にいつだっていいんだよ」
ブラシを置いた柾樹は、和葉の背中をそっと抱く。
「むしろ……俺としては、ふたりきりでひっそりとやりたいくらいだ」
「そうなんですか?」
「あぁ。和葉の花嫁姿、本音を言えば俺以外の人間には見られたくない」
「う~ん。でも、私はおじいちゃんに見てほしいですし、お義母さんや唄菜さん、それに天国のお母さんにも……」
柾樹の希望をばっさりと切り捨てる和葉に、彼はがくりとうなだれる。
「わかってるけどな……和葉はもう少し、俺に優しくしてくれてもよくないか?」
「あははっ」
拗ねる柾樹を見て、和葉は声をあげて笑う。柾樹は和葉を抱く腕にキュッと力を込めた。
「まぁ、いいか。夫として隣に立つのは俺だもんな。子どもの頃からの夢がようやく叶う」
和葉はふと気になって、彼を振り返る。勇気を出して尋ねてみた。
「柾樹さんは、どうして私のこと? 決して卑屈になるわけじゃないですが、私、子ども時代も今も至って平凡ですし」