二次元に妻を奪われたくないスパダリ夫は、壮大すぎる溺愛計画を実行する
涼は、震える手で婚約指輪を香澄の左薬指に嵌めた途端、目からこぼれ落ちる涙を抑えきれなかった。
「ああ、どうしよう……」
「涼先生?」
「嬉しすぎて、どうにかなりそうなんだ」
愛する女性の前で、涙でぐちゃぐちゃになった顔を晒すなんて、今までの芹沢涼ならありえなかった。
どちらかといえば女を泣かす側だった涼は、自分からこんなに涙が出るなんて初めて知った。
「先生、泣いてるんですか?」
「香澄も、泣いてる?」
「私は、だって……緊張して……」
「僕もだよ。ここまで僕を緊張させるのは、君だけだよ」
そういうと、涼は香澄を抱き上げた。
「……まだ、ご飯残ってますよ」
「冷めたら、また温め直せばいいよ」
「どこに行くんですか?」
香澄は、膨れたお腹に触れながら尋ねた。
涼は、香澄を安心させるような優しい声色でこう言った。
「大丈夫だよ、赤ちゃんを苦しませるようなことはしない。でも……こんな日は、君とずっと触れ合いたい。いいかな?」
「先生、ずるいです……」
香澄は、一瞬お腹に視線をやってから、今度は涼を見上げた。
「私、先生が思っているよりずっと……先生のこと欲しいんです。たくさん、触ってくれますか?」
(何という殺し文句を言うんだこの子は……!出産が終わって、香澄の体がちゃんと整った後には絶対激しく抱いてやる!)
そんな芽生えた欲望を、無理やり心の奥底にしまいながら、涼は香澄を抱えたまま寝室へと向かった。
「ああ、どうしよう……」
「涼先生?」
「嬉しすぎて、どうにかなりそうなんだ」
愛する女性の前で、涙でぐちゃぐちゃになった顔を晒すなんて、今までの芹沢涼ならありえなかった。
どちらかといえば女を泣かす側だった涼は、自分からこんなに涙が出るなんて初めて知った。
「先生、泣いてるんですか?」
「香澄も、泣いてる?」
「私は、だって……緊張して……」
「僕もだよ。ここまで僕を緊張させるのは、君だけだよ」
そういうと、涼は香澄を抱き上げた。
「……まだ、ご飯残ってますよ」
「冷めたら、また温め直せばいいよ」
「どこに行くんですか?」
香澄は、膨れたお腹に触れながら尋ねた。
涼は、香澄を安心させるような優しい声色でこう言った。
「大丈夫だよ、赤ちゃんを苦しませるようなことはしない。でも……こんな日は、君とずっと触れ合いたい。いいかな?」
「先生、ずるいです……」
香澄は、一瞬お腹に視線をやってから、今度は涼を見上げた。
「私、先生が思っているよりずっと……先生のこと欲しいんです。たくさん、触ってくれますか?」
(何という殺し文句を言うんだこの子は……!出産が終わって、香澄の体がちゃんと整った後には絶対激しく抱いてやる!)
そんな芽生えた欲望を、無理やり心の奥底にしまいながら、涼は香澄を抱えたまま寝室へと向かった。


