二次元に妻を奪われたくないスパダリ夫は、壮大すぎる溺愛計画を実行する
「せん……たく……?」

 涼の頭には一瞬「洗濯」の文字が浮かび上がるくらい混乱したが、すぐさま「選択」の方だと気づいた。

「どういう意味?選択肢?」
「そ、それはですね……すみませんスマホ貸してもらってもいいですか?」
「いいけど……」

 涼はスマホを渡した後で、内心「彼女に嫌われない方法」「彼女に自分だけを見てもらう方法」といった検索ワードでぐぐってることが香澄にバレたらどうしようと、ポーカーフェイスの裏側でソワソワした。

「あっ、いいの見つけた……これです!」

 そう言って、香澄が涼に見せたのは、ネットにころ上がっていた、どこぞの乙女ゲームの画面のスクショ画像だった。

 イケメンのイラストの上に

A そうだっけ?

B 知らないよ

C おやつたべたい

 と表示されている画像を見て、余計涼は混乱した。

(これが、香澄が言う選択肢……?)

 冗談だよね、と確認をしようと涼は香澄を見た。
 そして気づいた。

(本気の顔してる……)

 涼にとってある意味トラウマにもなっている「仕事中の本気」顔の香澄に、涼も

(これは、真剣に答えないといけない)

 と、頭をフル回転させることにした。
 
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