乙女と森野熊さん
私は洗面所のドアの音がしたのですぐにスマホをテーブルに置いて、パンを焼く準備を始めた。
あまりスマホを確認するのも真奈美に不審がられると見ないようにしていたが、昼前くらいに真奈美のスマホから着信音が流れ、真奈美が慌てて電話に出る。
その相手は話している内容から父親だと言うことはすぐにわかった。
真奈美はスマホを持って洗面所に向かいドアを閉めてしまった。
私も急いで自分のスマホを見れば、秋山先輩からLINEや電話の着信がずらっとあって驚く。マナーモードにしたままなのを忘れていた。
とりあえずすぐ出ることになるかもしれないとだけ先輩に返していたらドアの開く音がして私はスマホを手から離した。