乙女と森野熊さん

「・・・・・・男と女は違う」

「今のご時世問題発言では?というか熊さんかなり早くに彼女いたんだね」

「別に早くは無い」

「なら私も良いでしょ?」

熊さんはまた黙る。何でだろうか。

「なんで私が彼氏作ると駄目なの?作れないと思って可哀想だと思ってる?」

「そうじゃない」

「言ってる意味がわかんない」

私がむっとすると、大きな熊さんの肩が下がった。

「乙女ちゃんはモテるだろう」

「女の子にはね」

「男子にも」

「ううん、告られたことも無い」

「告白されないことと、好きになられてないことはイコールじゃ無い」

「好きなら告白するでしょ?」

「男子は子供で捻くれているものなんだ」

「なんか本田さんもそんな事言ってた様な」

警視庁で話したことを何となく思い出していた。

「だから急がなくて良い」

「熊さん、何だかお父さんみたい」

熊さんの眉間にやはり皺が寄った。

< 188 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop