乙女と森野熊さん
「でも、なんでそんなに彼氏が欲しいんだ?」
「今まで誰とも付き合ってないから自分を好きになってくれる人が欲しいのと、いつかは結婚したいなってのがあるかな。
お父さんとお母さん見て昔からそう思っていたけど、お姉ちゃんが熊さんと付き合って結婚式の準備を嬉しそうにしていたのを見てたから」
「乙女ちゃんは本当に花が好きだな」
「うん、本当のお姉ちゃんだと思っていたし、小さくて可愛くて元気なお姉ちゃんは憧れだった」
自分とは正反対のお姉ちゃんは私にとって憧れだった。
小さいときは真似ばかりしていて、お姉ちゃんはそれを喜びつつ、もっと自分が好きな服を着るようにと勧めてくれた。
小さい頃から身長が高く、男子にからかわれるのが嫌で可愛い服は買わなかった。
それをお姉ちゃんが、乙女ちゃんが好きな服を着て、好きな人が出来れば自分から行けば良いのだから気にしないで良いのだと言っていたけれど、お姉ちゃんは本当に結婚まで自分から申し込んでいただなんて。