BABY主任は甘やかされたい~秘密の子育てしています~
「あの頃はまだ若かったから。よく考えないで、なんとなく、結婚しちゃったからね」
「……狡いです、私は会いたかったです。まだ20代前半だった頃のみっくんに」
「はは、香江ちゃんその時何歳?俺、犯罪者になっちゃうよ」
みっくんが24歳の時、中学生だったかもしれない。確かに年齢的にマズいけど──。
「でも、私は会いたかったんです!!」
両手を伸ばしてみっくんの体にしがみつけば、そのままソファから腰が離れ身を任せる形となった。
みっくんが背中に手を回すから、大好きな匂いに包まれる。心臓が高鳴なって、顔を上げるとすぐ目の前にフッと笑う彼がいる。
好きな人を最初から全部独占したいって思うのは、不思議なことじゃないよね……?
「うーん、じゃぁこっちは?少し、していい?」
「少しなら……んぐっ、」
みっくんならどうでもいいや。
甘いキスを何度も繰り返されて、シャツの裾から探るように手が滑り込んできた。
「ん、んんっ、」
「香江ちゃんがそう思ってくれて、俺は嬉しいな」
耳元でそう囁かれてペロリと耳朶を舐められてから、胸元に頭部を乗せぐりぐり押し付けてくる。
服を捲り上げられて、お腹から生暖かい舌が這われみっくんの大好きな胸に辿り着いた。
右手で太ももをくるくると、左手で頬を優しく撫でられ、お互いの甘い息が漏れていく。