廻った世界で,また君と恋を紡ぐ。
「なに?」
「一々言動が可愛いんだよ」
数秒遅れて,は? と声が落ちた。
いや,待って私。
大した,意味は? 無いのかもしれないのに。
変な動揺見せるんじゃない。
「なのに俺の前で無防備にしてんじゃねぇ」
自分に苛立つ様に,力を込めた拳を太ももに下ろした高峯さん。
私は何を言われたのか,ちっとも理解できなかった。
まるで,まるで。
告白でも受けているような,だけどそんなつもりはさらさらないような。
私に何を求めているのか分からない,遠回しな言葉。
「あいつのこと,忘れられねぇのに。他に好きなやつなんて出来ねぇと思ってたのに。思い出すだけであいつが好きなのに,なんでお前に揺れるんだよ,紅葉」