廻った世界で,また君と恋を紡ぐ。
今にも泣き出しそうな答えの見つからない瞳が私を向く。
え,ちょっと,まって。
私の事は置いといていい。
だけど……あいつって,誰?
前に,話してくれたどうしてるかも分からない人のこと?
好きなやつなんて出来ないってなに。
「じゃあ────お姉ちゃんは?」
いつもフラッと現れては声をかけていくだけのお姉ちゃんは,確かに忘れてしまいそうな時もあるけれど。
高峯さんの,彼女のはずなのに。
そう頭を過った私は,その言葉が自分の口を離れていることに気が付かなかった。
「あいつは……椛はそんなんじゃない。最初から,椛とはただの友達だ」
頭の中を回っていただけのはずの疑問に,回答を渡される。
私はさらに動揺して,真っ白な頭は何も理解しなかった。
「じゃあ,どうして私にまで本当のことを言ってくれなかったの……?」