恋はひと匙の魔法から
「あ、起きた?」
Tシャツとスウェット姿で現れた西岡が、中途半端に身を起こした透子の元へ歩み寄ってくる。そして何故か、起き上がりかけた透子を道連れに、ベッドに潜り込んできた。
再び横たわることになり、しかもすぐさま西岡の長い手足が絡みついてきて身動きが取れなくなる。間近に現れた秀麗な顔を前に、透子はそわそわと落ち着きなく目を泳がせた。
「体、平気?」
「あ……はい。すみません、私、結構寝てましたか?」
「二時間くらいかな」
結構本格的な昼寝をしてしまっていたらしい。窓には分厚い遮光カーテンが引かれていて外の様子を伺うことはできないが、陽はとうに落ちているに違いない。
一人寝こけてしまったことを申し訳なく思って謝ると、「俺も起きたのついさっき」と額を寄せて西岡が笑った。その笑顔に透子の心もふっと軽くなり、彼が啄むように口付けてくるのを笑顔で受け止める。
だが、肝心なことを思い出した。
「……あの、」
「なに?」
「シャワーをお借りしてもいいですか?」
「うん」
頷いているくせに、西岡は透子を離すことなく首筋に顔を埋めている。彼はシャワーを浴びた後なのか、まだ水気を残した髪が肌に当たってくすぐったい。
逃れるように身体を捻ろうとすると、追い打ちをかけるように首筋をペロリと舐められた。そのまま唇を幾度か押し付けられ、透子の背に回っていたはずの手は、いつの間にやら双丘に程近い腰を撫でている。
透子の円やかな尻を滑る彼の手つきが、だんだんと艶かしさを感じさせるものに変化していく。体内で燻っていた熱がぶり返しそうになった透子は、慌てて彼の胸に手を突いて距離を取った。
「シャワー!お借りしますねっ!」
大声で甘い色香を断ち切り、透子は顔を真っ赤にしてグッと睨みを利かせる。
西岡は一瞬呆気に取られたような顔をした後、喉を鳴らして笑った。多分、透子が内心で慌てふためいていたことが伝わったのだろう。
絡めていた手足を解き、西岡は先に身を起こすと、透子の手を取って浴室へ案内してくれた。
Tシャツとスウェット姿で現れた西岡が、中途半端に身を起こした透子の元へ歩み寄ってくる。そして何故か、起き上がりかけた透子を道連れに、ベッドに潜り込んできた。
再び横たわることになり、しかもすぐさま西岡の長い手足が絡みついてきて身動きが取れなくなる。間近に現れた秀麗な顔を前に、透子はそわそわと落ち着きなく目を泳がせた。
「体、平気?」
「あ……はい。すみません、私、結構寝てましたか?」
「二時間くらいかな」
結構本格的な昼寝をしてしまっていたらしい。窓には分厚い遮光カーテンが引かれていて外の様子を伺うことはできないが、陽はとうに落ちているに違いない。
一人寝こけてしまったことを申し訳なく思って謝ると、「俺も起きたのついさっき」と額を寄せて西岡が笑った。その笑顔に透子の心もふっと軽くなり、彼が啄むように口付けてくるのを笑顔で受け止める。
だが、肝心なことを思い出した。
「……あの、」
「なに?」
「シャワーをお借りしてもいいですか?」
「うん」
頷いているくせに、西岡は透子を離すことなく首筋に顔を埋めている。彼はシャワーを浴びた後なのか、まだ水気を残した髪が肌に当たってくすぐったい。
逃れるように身体を捻ろうとすると、追い打ちをかけるように首筋をペロリと舐められた。そのまま唇を幾度か押し付けられ、透子の背に回っていたはずの手は、いつの間にやら双丘に程近い腰を撫でている。
透子の円やかな尻を滑る彼の手つきが、だんだんと艶かしさを感じさせるものに変化していく。体内で燻っていた熱がぶり返しそうになった透子は、慌てて彼の胸に手を突いて距離を取った。
「シャワー!お借りしますねっ!」
大声で甘い色香を断ち切り、透子は顔を真っ赤にしてグッと睨みを利かせる。
西岡は一瞬呆気に取られたような顔をした後、喉を鳴らして笑った。多分、透子が内心で慌てふためいていたことが伝わったのだろう。
絡めていた手足を解き、西岡は先に身を起こすと、透子の手を取って浴室へ案内してくれた。