鬼上司に恋しました〜本当の、恋を教えてくれたのはあなたです
こんなにキスが上手いと、あっちの方も上手そうで、ワクワクしてくる。
蕩けるまでキスされて、お互い頬を染めて離れた唇。
「おじさんを揶揄うと、こんなんで済まないぞ。どんなことされてもいいのか?」
「続きしてくれないんですか?」
「…はぁ…だから、これ以上俺を煽るな。付き合ってもいないんだ。手を出していいわけがない。脅そうとキスした俺が言うのもなんだが、俺はおじさんだ、なぜ、嫌がらない」
「課長とのキス気持ちよかったです。もっと、しましょう⁈」
ねだる私に苦悩する表情。
新たな面に、ますます、気持ちが溢れていく。
「そのうち若い男がよくなるよ。俺はやめておけ」
もう、真面目人間め。
既成事実作くれないじゃん。
「いやです。あんなキスされて忘れられるわけありません。頑張って仕事しますから、お試しでいいのでチャンスください」
「…わかった。半年経って中村の気持ちが変わらなかったら、もう一度、この話をしよう。軽々しくお試しとか言って、自分を安売りするな。悪い男だったら、やり捨てされるぞ」
まじめ人間めと悪態をつきたくなるが、真剣に向き合ってくれる初めての男性だった。
「気持ちなんて変わりませんよ。私のことを好きになってもらう半年期間、頑張りますから、早く好きになってくださいね」
エッチに持ち込めずに、また、振り出しに戻ってしまったが、嬉しくて、抱きついたら抱きしめてくれる。
課長も、少しは私のこと気に入ってくれてるようでうれしい。
「あー、なんか負けそう」
心の声が漏れていたとは、本人は気がつかずため息をついている声に、私は、オセオセで行こうとカツをいれた。
そして、結局、手を出されないまま…時間は過ぎた。
「ご飯、ありがとうな。来週、来るの待ってるから、絶対にこいよ」
「はい」
いい返事だと満足そうに頭をヨシヨシと撫でて「おやすみ」と帰ろうとする。