鬼上司に恋しました〜本当の、恋を教えてくれたのはあなたです
「大丈夫です。うちの両親、歳の差12歳差です。課長と私は、10歳差ですよ。バツなんて、今時、気にしません」
そんな理由で諦めれません。
「い、いや。それでも、ダメだ。俺なんかと付き合っても、面白くもないぞ。ダメだ、ダメだ。上司が部下と付き合うとか…」
そう言いますが、最近、2人きりなるとちょっとだけだが、独占欲のような態度を見せてくれて嬉しいと思っている。
数日前に、新しくできた駅横の映画館に誘ったら、デートじゃないと言い訳しながら、カップルの待ち合わせで有名な駅前の噴水前で待ち合わせ。
浮かれ過ぎて、時間より早くついた私。なかなか連れが来ないと察したチンピラ風の男がナンパしてきた。なかなか諦めてくれなくて困っていたら、その現場に現れた千紘さん。
「俺の女に、なんのよう?」
千紘さんの眼光には勝てないらしく、「はあっ、ジジイ好みかよ」と、捨て台詞でいそいそと去っていった。
「怖かったです」と腕に絡みつくと、ヨシヨシと頭を撫でてくれた。
「迎えに行けば、あんなのに声かけられることなかったな。これからは、迎えに行く」
無意識だろうが彼の本心が知れて、私は、浮かれるばかりだ。
今はまだ、みんなの前では、まだ頑張っている風ですけど。
「もう、一押しですかね⁈」
だけど、約束の半年なんて待ってられません。
何を躊躇っているのか、諍う千紘さんのしぶといこと。
デートをしてくれても、「お互いを知らないとな」と言うばかり。
なかなか、彼の家にも呼んでくれません。清く正しく、家まで送ってくれます。
今時の高校生でもありえない事態に、不安だらけ。
早く身も心も、千紘さんと繋がりたいのに。