鬼上司に恋しました〜本当の、恋を教えてくれたのはあなたです
最近では、キスされるタイミングがわかってきたのか、避けられてしまい、欲求不満も溜まる。半年の猶予は私の気が済むまでと思われている気がして、相手にされていないのかと心配になってくる。
そこで、小野田さんに相談することにした。
如月さんは主任と付き合うことになって早々に囲われて、休日は女友達でも許せないらしく、離してもらえないらしい。(小野田さん情報だが)
なんという独占欲だ。羨ましい。
まぁ、小野田さんにも、おまけがついてきたのだが…。
「高木さん、呼んでませんけど」
「えっ、なんで。課長の相談でしょ。男のことは男に聞くのが一番だよ」
この2人も付き合っているらしいと気づくのは、小野田さんの高木さんの呼び方だった。
「ほんと、ごめんね。斗真は、私の行くところどこでもついてくるから。気にしないで」
リア充め…
くそ、うらやましい。
「いいんですけど…なら、高木さんを男として、相談です。どうしたら、ムラムラして襲いたくなりますか?」
「はい?なに、課長、不能なの?」
「高木さん、失礼ですよ。課長の半身は、ちゃんと反応してますから」
「なら、なんで襲わないの?」
「なんでですか?だから、相談してるんです。もう、真っ裸になるしかないですか?」
「どうしたら、そんな発想になるの?」
「一緒にいたら千紘さんとエッチしたくて、頭おかしくなりそうなんです。それなのに、キスもしてくれないんです」
同意を求めて呆れ顔の小野田さんの手を握ったら、横からそっと、高木さんに離される。
ここにも、独占欲が強い男がいました。
「課長、歳の差気にして躊躇ってるとか?」
「そうなんですかね?嫌われていないと思うんですけど、半年経っても、私の気持ちがかわらなかったら、また話しようって猶予つきでいますけど、どうしたら、半年待たずに付き合えるんですか?私もイチャイチャしたいです。この歳で清い関係っておかしくないですか?」
後、猶予の半年まで2ヶ月ほど。
だけど、もう、待ってられません。だから、相談してるんです。
「はぁー、あの人、真面目だからな。半年経つまで待つしかないよ。俺なら、好きな女が真っ裸で誘ってきたら襲うけどね。優香ちゃん、今夜、どう?」
「バカ…中村の前で変なこと言わない」
「もう、真っ赤になって可愛いな」
耳元へ、何かを囁いて、小野田さんは、更に真っ赤になって、目を潤ませる。
目の毒でしかない2人。
こちとら、欲求不満で、爆発しそうなんですけど。
ジト目に、高木さんは苦笑い。
「そう睨まないでよ。半年経ったら、課長、たがが外れるから、待ってなよ。中村は、ちゃんと好かれてるよ」
そういいながらも、小野田さんの手を握り、イチャイチャと。
腹立つなぁ…
「中村、頑張って気持ちを伝え続ければ、大丈夫だよ。あの、主任も、香恋の頑張りに堕ちたんだよ。あんたならできる」
意味のない励ましと確信、ありがとうございます。
私の悩み相談だったのに、心身共に欲求不満の私に当てつける2人の親密さに、胸焼けを起こしお腹いっぱいになっただけだった。
なんの進展もないまま時間は過ぎていっても、相変わらずの課長。
今日も、うちでご飯を食べて、手を出そうとせずに帰ろうとする。