やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない

モノローグ

 最低だ、と分かってた。
 だけど、止められなかった。
 他の奴に取られないように。
 君に俺を刻み付けたかった。


 俺が会いに行く、その日まで。
 絶対に俺を忘れられないように。



 何者でもなかった俺。
 誰からも見向きもされなかった俺。
 そんな俺を見つけてくれて、明るい方へと送り出してくれたのは君だ。


 俺には君しかいない。
 君だけしか要らない。


 俺は一生このひと、と決めている。



 お願いだ、俺の。
 俺の名前を呼んで。 

 君が決めた、俺の名前を。



 君の声だけが、俺に勇気と力を与える。


 次に会える日まで俺を忘れないで。


 俺が君に会いに行く、その日まで……


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