沼甘総長は、左手の薬指を独占したい


私の態度を見れば、お兄さんを拒絶しているのは明らかだと思うのに。

ナンパ慣れしているのかな?


お兄さんは、私の顔色なんて全く気にしない。

更にテンションを上げ、楽しそうに私に肩をぶつけてくる。



「キミ、高校生だよね? どこ高? あっ、まだ言わないで。俺が当ててたいから。そうだなぁ。野いちご学園でしょ?」


「……はい」

 ……当たりです。


「やっぱりなぁ。あそこってなぜか毎年、美男美女が多く入学してきちゃうって有名じゃん?」



確かに……

ファッション雑誌の表紙を飾ってもおかしくない美顔の生徒たちが、たくさん在籍していらっしゃいますが。

その一人が、私の親友のアズちゃんなんですけど。



「俺、マジでついてるじゃん。野いちごJKが彼女とか、ダチに自慢し放題だわ。羨ましいとか、彼女の友達紹介してってウザいくらい言われるんだろうな~ まぁ、紹介してやるくらいいいけど」

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