沼甘総長は、左手の薬指を独占したい


私の隣の席に座る大学生。

初対面なのにグイグイ話しかけてきて。

友達でもないのに、私の腕に肩をぶつけてくる。



そこまではまだ、我慢できたんだけど……


「俺たち付き合おう!」


いきなり私の左手が、彼の両手に包まれてしまいました。



お願い、離してください!



引っこ抜こうと、私は手に力を入れる。

でも私の手はがっしりと握られていて、お兄さんの手から抜け出せない。



「素直じゃないなぁ、君は。でも、そういうウブっぽい反応。お兄さんとしては、たまらないんだけどね~」



目をギラつかせながら、ペロッと舌なめずりまでされちゃった。



ひぃえぇぇぇぇ……

怖い、怖い。


二人だけの部屋に連れ込まれたら、気持ち悪いことをされちゃいそう。



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