沼甘総長は、左手の薬指を独占したい


でも、お兄さんもひるんではいない。


むしろ勝ち誇った顔で


「これだから、高校生のガキって嫌いなんだよね。強くもないのにイキがって、
子供のくせに大人を尊敬すらしない」


と、溜息をこぼすと


「こんなガキ放っておいて、お兄さんと夏祭りを回ろうね~」


私に不気味な笑顔を向けてきた。



「お願いです、手を放してください!」


「へ~、良いんだ。君の高校の友達が痛めつけられても。目の前のこの男の子も、数分後にはフルボッコで倒れてるよ」



また、脅し文句で私を追い詰めて。

そんな卑怯な手を使われたら、お兄さんの言うことを聞くしかなくなっちゃうのに。

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