孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
鏡のように磨き上げられた大理石の広い床面に、公園のようなエントランスアプローチからの光が差し込んでいる。ちらほらと正面玄関を抜けて入ってくるのは、いずれもびしりとスーツを着込んだビジネスマンたちだ。
久しぶりに履いた通勤用のパンプスが歩くたびにカツンと音を響かせて、知らず背筋が伸びる。
「えっと、ここって」
十二基あるエレベータのひとつに乗り込む穂高壱弥に続きながらおそるおそる問いかけると、彼は二十二階のボタンを押した。
「レインボータワー。うちの会社が入ってる」
高層階用のエレベータはあっという間に目的の階までたどり着き、ポーンと上品な音を鳴らす。
「え、あの」
質問する隙も与えず、穂高壱弥は絨毯敷きの廊下をすたすたと進んでいく。カードキーでドアを開錠し中に入っていく彼に続いて、オフィスフロアに足を踏み入れた。
自動でブラインドが開いていくにつれ、視界に空が広がっていく。青空の下に立ち並ぶビル群を窓の向こうに臨むフロアには、オフィスデスクで作られた細長い島が三つ並んでいた。
「ここが、ホダカ・ホールディングス……」
「ついてこい」
がらんとしているフロアを突っ切り、穂高壱弥は奥に進んでいく。その背中を慌てて追った。
久しぶりに履いた通勤用のパンプスが歩くたびにカツンと音を響かせて、知らず背筋が伸びる。
「えっと、ここって」
十二基あるエレベータのひとつに乗り込む穂高壱弥に続きながらおそるおそる問いかけると、彼は二十二階のボタンを押した。
「レインボータワー。うちの会社が入ってる」
高層階用のエレベータはあっという間に目的の階までたどり着き、ポーンと上品な音を鳴らす。
「え、あの」
質問する隙も与えず、穂高壱弥は絨毯敷きの廊下をすたすたと進んでいく。カードキーでドアを開錠し中に入っていく彼に続いて、オフィスフロアに足を踏み入れた。
自動でブラインドが開いていくにつれ、視界に空が広がっていく。青空の下に立ち並ぶビル群を窓の向こうに臨むフロアには、オフィスデスクで作られた細長い島が三つ並んでいた。
「ここが、ホダカ・ホールディングス……」
「ついてこい」
がらんとしているフロアを突っ切り、穂高壱弥は奥に進んでいく。その背中を慌てて追った。