孤高のエリート社長は契約花嫁への愛が溢れて止まらない
想像以上のビッグネームに目を丸める。政治にはまったく詳しくないけれど、挙げられた名前は聞いたことがあった。記者会見でたくさんのマイクに向かって話している姿を思い出すこともできる。
「も、ものすごく大物では」
「はい。御園家は代々政治家を輩出していて、御園健治の長男の徹は現在公設秘書をしています。徹は壱弥の異母兄です」
「え……」
「壱弥は父親の健治が使用人に産ませた非嫡出子です。母親のエミリさんはイギリス人のハーフでとても美しい人でしたが身寄りがなく、壱弥を産んだ後も彼を育てながら御園邸に住み込みで働いていました。『穂高』はエミリさんの――母親の姓です」
「ちょっと待ってください」
ストップをかけるように右の手のひらを突き出した。与えられた情報を頭の中で整理しながら、笑みが消えたままの社長秘書を見る。
「それって、本妻がいるのに愛人を家に住まわせてたってことですか? その子供と一緒に……?」
「ええ、そうですね。本妻の女性は大変プライドの高い方で、自分を裏切った夫に当てつけるようにエミリさんを自分の傍に置いたのです。古い使用人専用の離れに住まわせ、ただ働き同然に酷使し、身の回りの世話をさせました。彼女が体を壊すまで」
「も、ものすごく大物では」
「はい。御園家は代々政治家を輩出していて、御園健治の長男の徹は現在公設秘書をしています。徹は壱弥の異母兄です」
「え……」
「壱弥は父親の健治が使用人に産ませた非嫡出子です。母親のエミリさんはイギリス人のハーフでとても美しい人でしたが身寄りがなく、壱弥を産んだ後も彼を育てながら御園邸に住み込みで働いていました。『穂高』はエミリさんの――母親の姓です」
「ちょっと待ってください」
ストップをかけるように右の手のひらを突き出した。与えられた情報を頭の中で整理しながら、笑みが消えたままの社長秘書を見る。
「それって、本妻がいるのに愛人を家に住まわせてたってことですか? その子供と一緒に……?」
「ええ、そうですね。本妻の女性は大変プライドの高い方で、自分を裏切った夫に当てつけるようにエミリさんを自分の傍に置いたのです。古い使用人専用の離れに住まわせ、ただ働き同然に酷使し、身の回りの世話をさせました。彼女が体を壊すまで」