ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 充分喉を潤し、ついでに手と口の周りを綺麗に洗って証拠隠滅した六人は、また森の中へと進んで何食わぬ顔で二国の戦士たちが待つ会場に到着した。

「ルディ隊長!」

 黒豹のヴォラットが片手をあげてからやってきて「こちらにどうぞ」と案内してくれる。公式の行事(一応、公式なのだ)なので、ルディもヴォラットも真面目な顔をしている。

「おお、噂のスカイヴェン国の王都警備隊長だぞ!」

「腕はピカイチで、おまけにフェンリルなんだよな」

「しかも、最近は空も飛べるようになったとか」

「どんどんパワーアップしているな。ぜひ手合わせしてみたい」

 オオカミ頭のルディは、熱い視線にたじろがずに一同を見回すと「遅れてすまん。今日は可愛い見学者を連れてきたから、それぞれの腕前を見せてもらいたい」と言った。

「はっ! 一同、整列!」

 二十人ほどの戦士たちが駆け寄って来たので、エリナとルールーは「にゃっ」「きゃっ」と手を取り合った。
 整列した戦士たちに、ルディは客人の紹介をした。

「彼女は、マーレン国の守護妖精からの招待でやってきた、青弓亭のエリナだ」

「エリナです、よろしくお願いします」

 ルディに紹介されてちょこんと頭を下げる子猫を見て、可愛いもの好きな数人の戦士の顔が緩んだが、狼隊長の鋭い視線を感じて慌ててキリッとした表情に戻す。可愛い子猫に対する過保護っぷりについて、皆、あらかじめ充分に注意されていたのだ。
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