ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
ヴォラットが「エリナ、これから昼食の支度をするんだが、これは簡単な野営の料理になる」と言った。

 お昼ごはんを食べてから少し休憩をして、腕試しの会が開かれるのだ。

「口に合うかわからないが……ルディ、無理だったら王宮の料理人が用意してくれることになっているが、どうする?」

 ルディがエリナの顔を見ると、彼女は「大丈夫です、皆さんと同じものをいただきたいと思います」と答えた。

「たいしたものじゃないぞ? 干し肉をふやかしたものと森で採れたキノコや山菜を入れたスープ、それにパンとチーズくらいだ」

「充分な献立ですよ」

 皆は知らないが、エリナが日本で暮らしていた時には、とても貧しい生活をしていたのだ。口に入るのは、値引き品のやや傷んだ野菜や色の変わりかけた肉、特売の納豆や豆腐と古くなって投げ売りされた安い米といったものである。しかも、運が悪いとそれすらも手に入らなかった。
 そんな怪しい食材には、おなかを壊さないようにするためよく火を通して、とにかく食べられるだけありがたいと思いながらの、味は二の次になった食事だった。
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