ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「ルールー、第一試合からすごかったにゃんね。迫力満点だにゃん」

 子猫はまるでサーカスでも見ているかのようにご機嫌だ。

「ええ、まったくだわ。獣人も森エルフも、わたしが想像していた以上の能力を持っていることがわかったわ……陸上ではね」

 ルールーは『人魚とマーマンは水中なら戦闘力が高いけど、陸上ではとてもかなわないわね』と少し顔色を悪くしたが、イーシーが「ルールーお嬢さま、心配はございません。フィフィール国とマーレン国とスカイヴェン国はとても仲が良いので、いざとなったら互いの得意な分野で助け合うことでしょう」と声をかけて安心させた。

 そして、ルールーは気づいていないのだが。
 もしもこの場でイーシーが大海蛇の姿になれば、水があろうとなかろうと、この大会でぶっちぎりの一、二を争う実力を持っているのだ。

『海でも陸でも、このイーシーがお嬢さまとエリナさまをお守り申し上げますからね。毛ほどの傷さえお付けいたしませんよ』

 このふたりはフィフィール国の大妖精フーラアヌの大のお気に入りなのだ。ふたりになにかあったら海と陸地がひっくり返りかねない。

『あとでエリナさまの動画をフーラアヌ嬢にお届けしなければならないし』

 世界の平和のためにも、イーシーはこのふたりの安全を全力で守る必要があるし、エリナ推しの強いフーラアヌへ渡す動画の編集能力も必要だ。老従者のイーシーは、もしかすると一番忙しいのかもしれない
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