ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 水着に着替えたふたりは、ツリーハウスを降りて「ウィリオ、お待たせ!」「お待たせにゃん!」と、こちらも水着に着替えたウィリオ王子とセラに声をかけた。

「おやおや、おふたりとも水着がよくお似合いですね。よかったですね、殿下。こんなに可愛い女の子と一緒に水遊びができるなんて、殿下の運は今日ですべて使い果たしちゃったかもしれませんねー」

「勝手に使い果たすな! だが、うむ、お揃いの水着がとても似合っているな」

 照れながらも、ちゃんとレディの服装を褒めるあたりは、しっかりと教育を受けている王子さまなのである。

「では、あちらのお湯が湧くところから行こう。この時間はまだ、水に入るには少し寒いからな」

 この世界の住人は、少し田舎の方に行くと家にお風呂があることはほぼないので、共同の浴場に通ったり、川で水浴びするのが普通だ。スカイヴェン国の王都でさえ、よほどのお金持ちか貴族や王族の屋敷でないと、よくてもシャワーなのだ。

 でも、皆身体が頑健なので、けっこうな年寄りになっても平気で川に飛び込んで「ほほう、水中の方が腰が楽だのう」などと言いながらすいすい泳いでいたりする。
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