ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「エリナ、楽しかった?」

 時々水中に潜って、エリナの見事な魚獲りを楽しく見ていたルールーが、子猫の頭を撫でながら言った。

「うん、とっても楽しかったにゃ」

「それはよかったわね。夢中になっていると気づかないけれど、きっと疲れたと思うわ。あがって果物でもいただきましょうよ」

「そう言われると……甘い果物が食べたくなってきたにゃ」

 その言葉を聞いたセライラスタングリーズルが、「今すぐ食べ頃の果物を森から採ってきて」と呟くと、籠に山盛りになった桃と枇杷と洋梨が彼の足元にスッと置かれた。

「はやっ! ありがとう」

 どうやらマーレン国の諜報部員もかなり優秀なようだ。

「子猫ちゃーん、美味しい果物があるから食べようよ。あと、魚も焼いて食べちゃおうよ」

 そろそろお昼にしてもいい頃だ。

「ルディさんたちのところにも、魚を届けておいたから、焼いて食べていると思うよ」

 届けたのはもちろん、護衛兼、諜報部員だ。

「んー、わかったにゃ。足りなかったらまた獲るから遠慮なく言ってにゃ」

 エリナは「にゃあああん」とひと鳴きした。猫としての本能がまだたぎっているようだ。
 
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