ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「セラ、我らは昼食の準備だ」

「はーい」

 セラは石を丸く並べて薪を置き、火を起こす。ウィリオ王子は魚の腹を開いて内臓とエラを取り除き、竹を細く削って作った串を打っている。ふたりとも、野外で魚を焼く準備はお手のものなのだ。
 
 ウィリオ王子のナイフの扱いにはまったく危なげがなく、あっという間に岩塩を振ったクリスタルフィッシュの準備ができた。

「うわー、クリスタルフィッシュが食べられるー、嬉しすぎるー、やったね!」

 セラは鼻歌を歌いながら、ウキウキと薪を燃やしていた。

「殿下、もうこっちに魚を刺して大丈夫です」

「おう」

 ウィリオ王子は下ごしらえの終わったクリスタルフィッシュを、大きな焚き火を囲むようにしてぐるっと土に刺した。背の方が火に向けられて斜めに刺さっているのは、余分な脂が下に落ちるようにして身をふっくらと焼くためだ。

 エリナには、図書館の野外キャンプの本からの知識があったが、実際に焚き火で魚を焼いて食べるのは初めてなので、興味深く様子を眺めている。

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