ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「エリナさま、枇杷はお好きですか?」

 イーシーは枇杷をエリナに見せながら尋ねた。

「初めて食べるかも……」

「真ん中に大きな種が入っています。よく熟れているので、皮は手でむけそうですね」

 枇杷は高級な果物なので、エリナは食べたことがない。というか、エリナが日本で食べていたのは少し傷んで黒くなったバナナや、あたって一部が茶色くなったリンゴくらいであった。
 スカイヴェン国に来てから、エリナを可愛がっている果物屋のおじさんやおばさんが毎朝むいた果物をくれるので、ようやく様々な果物の味を覚えたところだ。

 イーシーに食べ方を教わって、みずみずしい枇杷の果肉を口に入れたエリナは目を丸くした。

「あっ、美味しい! これは初めての美味しさ……枇杷って甘くていい匂いがしてすごく美味しいにゃんね……んにゃんにゃんにゃ」

「たんとお食べくださいませ」

「んにゃんにゃんにゃ」

 美味しくてうにゃうにゃ言ってしまうエリナを見ながら、イーシーはナイフを操ってせっせと洋梨をむいた。

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