ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 ミメットは皆に「すぐに戻るからね」と声をかけると、エリナを連れて二階に上がった。そこには、ルディが夜勤の時にお泊りをするための、エリナの部屋があるのだ。

 自分の部屋のベッドにおろされたエリナは、ミメットに向かって「どうすればいいにゃん?」と可愛らしく頭をこてんと倒して尋ねた。

「大丈夫だよ、小さな子猫にはよくあることだからね。それ」

 ミメットは自分のしましまの尻尾をつかむと、その先で優しく子猫の鼻をくすぐった。

「モフモフ尻尾にゃん、にゃ、にゃ、にゃっ」

 そのままエリナは「くちゅん」と小さなくしゃみをし、その途端、ベッドの上に獣人に戻ったエリナが現れた。

「戻れたにゃん! ありがとう、ミメット姉さん! ああ、よかったにゃあ」

 安堵に胸を撫で下ろす子猫に、ミメットは衣装ダンスから服を取り出して渡した。幸い、下着から普段着までエリナの服が用意されているのだが、今朝着るのはもちろん、青弓亭の制服だ。ロイヤルブルーの動きやすいワンピースドレスは、サランティーナ王妃が青弓亭のためにデザインしてくれた、特別な制服なのである。
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