ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 フォーチュナとクー・シーはようやく我にかえった。

「ええと、フェアリナ、トンネルには灯りがあった方がいいわよね」

「そうですね、お願いしていいですか?」

「任せてちょうだいな」

「うんうん、明るくしよう!」

 フォーチュナとクー・シーが左右に光の魔石(山の中に埋まっていたものを引き寄せたのだ)を配置して進んでくれたので、百年に一度、新しい魔石から魔力を注入すればずっと光り続けるという便利な灯りができた。

「わたしが責任を持って、時々点検しますね」

 そう言うフェアリナに、クー・シーが「僕も手伝うよ」と尻尾を振る。

 そして、「トンネル内の空気を循環させたいんです」というフェアリナの要望に沿って、フォーチュナは右側は奥に風が吹き、左側は手前に風が吹いてくるように、妖精の力を込めた矢印をところどころに刻んだ。
 これで換気の面でも安心だ。

 そんなわけで。

「うわあ、素敵に出来あがったにゃんね! ふたりとも、ご協力をありがとうございました!」

「いえいえ、って、わたくしたちはほとんどなにもしていなくてよ?」

「エリナの力の使い方が想定外すぎるよ。まさかひとりで、しかも一晩でこんなに長いトンネルを掘り上げちゃうなんて、ユーディリシェイラミアムスもフーラアヌも考えていなかっただろうなあ……」

 なんと、まだ真夜中にもなっていないのに、スカイヴェン国とフィフィール国とを結ぶトンネルが完成してしまった。
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