ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「なんじゃ、こりゃああああーっ!」

 翌日、スカイヴェン国側でもフィフィール国側でも、トンネルを見つけた者たちからそんな叫び声があがった。

「山に大穴が開いちまってる!」

「どんな天変地異が起きたんだ? いや、これからなにかとんでもないことが起きるのか?」

「早く領主さまに報告をしなければ!」

「穴に近づくな、なにが起きるかわかったもんじゃないぞ」

 トンネルの周辺では大騒ぎになり、それぞれ土地を治める領主のところに報告があがり、トンネルを確認した領主からは王家に緊急連絡が入った。

 スカイヴェン国では早馬が出され、何頭もの馬が全力で走って力尽きた。フィフィール国では海中を人魚やマーマンが全力で泳ぎ、リレー方式で王宮のある島へと手紙を運んだ。

「これは……急いでフーラアヌさまにお知らせをしなければ!」

 フィフィール国王は賢明であったので、すぐに守護妖精から預かっていた緊急事のための真珠通信装置を使った。

「フーラアヌさま、大変でございます!」

 通信装置に向かって国王は手紙をそのまま読みあげた。

「山に開いた謎の大穴……なんと、もうトンネルができたというのか? あの子から話を聞いたのは昨夜であるぞ!」

 内容を聞いたフーラアヌは驚愕したが、すぐに国王に『これは守護妖精が相談して行った事業であるので心配は無用である。予想外に工期が早まったため、連絡が遅れてしまって申し訳なかった』と伝えたため、騒ぎはすぐに収まった。
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