ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「にゃ……」

 それを聞いたエリナはその場に固まり、持っていた布巾を落としてしまった。
 その姿を見たジャンは『あー、やっぱり……』と遠い目をして、さらにミメットは『はああ……なにをやらかしちまったんだい?』と片手で目を覆った。

「うっ、うっ、うにゃあああああああーっ!」

 子猫は悲鳴をあげながら両耳を押さえるようにして頭を抱えこみ、その場にしゃがんだ。
 そして、報連相をすっかり忘れていたエリナは、情けない顔でふたりを見あげながら「すみません、わたしがやりました……」と『やらかした』ことを白状した。

 ちなみに、夜勤明けで溜まっていた書類をようやく片づけ終えたルディは、王都警備隊本部で『ふう、これで勤務終了だ』とひと息ついたところで諜報部から直接この話を聞かされて、チベットスナギツネのような顔になったという。

『エリナ……そして、なんだか危なっかしい妖精仲間たちよ……目を離すとなにをするかわからん……それは、ほんっとうに困るのだ! 頼むから、なにかやる時には俺に同席させるか、せめて前もって相談してくれ……』

 おそらく、妖精獣フェンリルであるルディは、妖精たちの中では一番真っ当な感性を持っていた。
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