ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「エリナ、起きなさい。……くっ、手触りまで可愛いな」

 ルディの肉球が小さな毛玉のような子猫をそっとつつくと、エリナは小さく「にゅふ」と鳴いた。

「ううむ、ふわふわで柔らかくて、何度も触ってしまいたくなるモフモフさだな。俺もフェンリルとして毛並みには自信があるが、このふわふわ感には……少々、わずかに、若干ではあるが、負けてしまうかもしれん」

 モフモフに関して、意外に負けず嫌いなルディであった。

 たふたふ、たふたふと優しく肉球につつかれて、寝ぼけた子猫はようやくふみふみする前脚を止めて「……にゃ?」と目を開けた。

「んにゃ? にゃに……大きなモフモフにゃ……にゃんでルディにゃんが大きくなってるにゃ?」

「いや、俺が大きくなったのではなくて……うむう!」

 首を傾げる子猫の可愛さに、フェンリルはとうとう「むふうん!」と変な声を出しながら鼻息を荒くしてしまった。妖精獣の自制心を粉々にするとは、罪な子猫である。
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