ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「みゅ!」

 身体が軽い非力な子猫はその勢いでころりと転がってしまう。危うくベッドから落ちそうになったところを「すまん!」とフェンリルの前脚で押さえられた。

「エリナ、落ち着いて自分の身体を見てみなさい」

「うにゃ……にゃ? にゃ? にゃああああああ?」

 彼女は自分の手や脚や身体が白いモフモフに覆われているのを見て、驚きの声をあげた。

「にゃに、にゃんにゃの?」

 前脚でなぜか「ちゃんとついてるにゃ」と猫耳を確認しながら、エリナはまん丸の瞳……角度によって、黒から青に変化する不思議な猫の瞳でルディを見上げた。小さくなった彼女は、巨大なフェンリルを見るためにのけぞって、またしてもころんと転がってしまう。
 ルディは前脚で優しく子猫を支えた。
 紳士なフェンリルである。

「おっと危ない。安心するといい、エリナは獣化ができるようになったのだ」

「獣化……にゃ?」

 その時、エリナの視界を自分の白い尻尾がかすめた。

「あっ、ちゃんと尻尾も生えてるにゃん。わたしの尻尾が、尻尾、尻尾ーっ!」

 自分の尻尾を捕まえようとして、あどけない仕草でベッドの上をとてとて回るエリナを見て、ルディはまたもや「むふううん!」と変な声を出してしまうのであった。

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