ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 自分の尻尾をモフろうとしばらく追いかけ回していたエリナだったが、まだまだ短くてぴこぴこ動くそれを捕まえることはできなかった。

「……自分の尻尾をモフることはできにゃいと、わかったにゃん」

 疲れて丸まりながら、エリナは悲しげに呟いた。目の前に子猫の尻尾があったら優しくモフる、それがモフモフスキーの本能なのだ。

「そうか。もう少し大人になれば長くなって、届くかもしれんな」

 しょんぼりする子猫に、ルディはしかつめらしい顔を懸命に作りながら「自分の尻尾の手入れができない猫はいないから大丈夫だ」と慰めた。

「ところで、獣化した身体の戻し方はわかっているか? 俺としては、獣化したエリナと暮らすのも悪くないから戻らなくてもまったくかまわないのだが、仕事のことを考えると……いくらなんでもその姿のままでは料理ができないからな」

 手のひらサイズの子猫では、包丁を握れないしフライパンも持てないのだ。

「料理……そうだったにゃ! 朝ごはんを作りに青弓亭に行かなくちゃなのにゃ! 今朝は厚切りベーコンが届いているはずなのにゃ!」

「あの美味しいベーコンか!」

 素晴らしいベーコンを思い出したルディのお腹が、きゅるりと鳴いた。

「そうなのにゃ、お肉屋のおじさんが作るアップルベーコンはとても美味しいのにゃあ、楽しみなのにゃあ」

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