ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 輝くモフモフが快晴の空を駈けて行く姿は、目のいいマーレン国の人たちからとてもよく見えた。
 だが、空飛ぶフェンリルという非常識なものを見てしまった人たちは「おや、なんだか妙なものが見えるが、目の調子がおかしいのかな」と目を擦った。

 ルディたちは王宮の上空までは高いところを飛んでいた。これはマーレン国の王都に住む人たちが、突然現れた空飛ぶフェンリルを見て驚かないようにという心遣いだったが、森エルフの視力はルディが想定したよりもよかったらしい。

 ちなみにスカイヴェン国では、空飛ぶフェンリルは割と知られた存在になっている。人気者の彼を見あげて「隊長さーん!」「カルディフェン殿下、こんにちはー」と手を振る人々に、尻尾をモフモフ振って応えるのに忙しかったりする。

「やっぱり目がおかしいんじゃないぞ! なんだアレは? 光輝く大きな獣が王宮に降りてくるけど大丈夫なのか?」

 マーレン国の人々は、不思議な飛行物体を見上げて指をさした。

 
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