ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
「あれ、旗を持った人がいますね」

 エリナは王宮の玄関前で彼らを出迎えてくれている人々を見下ろした。

「俺たちを誘導してくれるらしいが……見たような顔だな」

 大きな旗を振って『ここに降りてくださーい』という合図しているのは、背の高い森エルフだ。

「あれはセラさんですよ。ウィリオのお付きの人の、セライラスタングリーズルさんです」

「ああ、漫才の相方か」

 ルディの目にも、ふたりのやりとりは漫才に映っていたらしい。
 ちなみにセラは、ボケツッコミが上手いだけではない手練れの側近なのだが、明るく軽くチャラい性格と振る舞いのせいで、まったく強そうには見えないのだ。

「おや、もうひとり、旗を振っているのは……」

「あれはイーシーさんじゃないですか!」

 人魚の国であるフィフィール国の老従者(こちらも大変な腕を持つ男性だ)まで旗を振っているのを見て、エリナは驚きの声をあげた。

 フェンリルの姿のルディがゆっくりと着地すると、離れた場所にいた子どもたちが駆け寄ってきた。

「エリナーッ! よく来たな! 元気だったか? って、ひと目でわかるがな、あははは」

「エリナ、この間ぶりね! わたしも来ちゃったわ」

「ウィリオにルールーにゃん! 久しぶりにゃー、ウィリオも元気そうでよかったにゃん! そして、ルールーの神出鬼没ぶりにはいつもびっくりだにゃん!」

「うふふふ、マーレン国への買い付けのお仕事も兼ねているけど、ウィリオ自慢のツリーハウスの訪問のためにはるばるやってきたの」

 子猫は仲良しの友人たちに会えた喜びで、可愛らしくにゃーにゃー鳴きながらはしゃいだ。
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