ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜5
 だが、ここには空気を(あえて)読まない人物がいた。
 チャラい系従者のセライラスタングリーズルだ。

「畏れながら陛下、今回のスカイヴェン国第一王子と青弓亭のエリナちゃんの訪問は、非公式ってことですよね?」

 のんびりした口調でセラが言った。

「さくっと紹介しまーす。むちゃでっかいフェンリルさんが噂のスカイヴェン国第一王子にして鬼の王都警備隊長であるカルディフェン殿下。このとびきりかわゆい子猫ちゃんが、ウィリオ殿下と仲良しのエリナちゃんで、こっちの美人な人魚ちゃんがルールーちゃん。イーシーさんはめっちゃ強い人。三人の子どもたちは、今夜は殿下の自慢のツリーハウスで楽しくお泊まり会をするんですよ。あと、合同軍事演習と名のついた『力比べと野営料理を食べる会』が、二日連続で行われるけど、国王陛下が来ちゃうといろいろ面倒だから、あとでおすそ分けの料理を届けるからおとなしくそれを食べておいてください。では、ルディ殿下、制服に着替えるでしょ?」

「あ、ああ」

「こっちにどうぞー、エリナちゃんもどうぞー、美味しいジュースを出すからルールーちゃんもどうぞー、ウィリオ殿下も来る?」

「行くわ! セラはわたしの扱いが雑すぎるぞ!」

「はいはーい」

 わいわい言いながら、皆セラに連れられて行ってしまった。
 残された国王は「セライラスタングリーズルよ、わたしの扱いも雑すぎるぞ……」と、弱々しく文句を言ったのだった。
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