真夜中の果て  ー文芸部コンビの事件帳ー

「加瀬さん、言ってたでしょう?時田さんに北校舎に呼び出されたってさ」



私の言葉に、息吹ちゃんは頷く。

私は続ける。



「多目的室に呼び出されて、でも怖かったから北校舎には近づかなかったって」

「うん」

「発見された時は?って息吹ちゃんが聞いたの」

「そうだったね?」



寧々様も気になったのかソファーから立ち上がり、私達のもとへやって来た。

私はふたりに注目されて、少し緊張気味にこう言った。



「発見された時のことを聞かれても、加瀬さん、北校舎には行かなかったからって言ったの」

「ん?」


寧々様は斜め上に視線を滑らし考え、
「それの何が変なの?彩葉」
と、私を見る。



「時田さんが倒れていたのは、裏庭だよ。先生達の説明でも、裏庭で倒れていたことしか言われてない。私達は息吹ちゃんの推理で、北校舎の屋上から落ちたから裏庭で倒れていたって思っているけれど」

「あ、そっか」



寧々様が両手をぱちんと合わせて、目を丸くしている。



「息吹の推理を知らないはずなのに」

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