【アニメ化&書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
カトリーナはクラレンスに心から感謝していた。
すぐに動いてくれたクラレンスがいなければ、カトリーナは地面に体を打ちつけて命を落としていたに違いない。
今になって恐怖が襲ってくる。
クラレンスはカトリーナの震える体をそっと抱きしめた。


「……カトリーナ、帰ろう」

「はい、クラレンス殿下」


カトリーナはクラレンスに抱え上げられながら、トーマスが乗ってきた馬車に戻る。
クラレンスはずっとカトリーナに寄り添ってくれた。
カトリーナは母の日記を抱きしめて涙を流していた。

ナルティスナ邸に戻り、ニナやゴーン達と無事を確かめていた。
クラレンスは「警備体制を強化しなければ」と、すぐに護衛を何人か雇い入れたそうだ。

あの後、カトリーナは聴取を受けた。
そして男達やサシャバル伯爵邸で働いていた従者や侍女達の話からカトリーナを殺そうとしたことやナルティスナ邸に無断に押し入った男達を雇ったこと。
サシャバル伯爵夫人やシャルルに被害を受けた人達の証言が山のように集まった。
< 216 / 218 >

この作品をシェア

pagetop