【書籍化&コミカライズ】虐げられていた身代わり令嬢が呪われ王子に溶けるほどに愛されるまで
フッと自らを落ち着かせるように息を吐いてから冷気を逃すために窓を開ける。
温かい日差しを浴びながら最後まで資料を読み込んだクラレンスはベル公爵やオリバーにお礼の手紙を書くためにペンを握ったものの、すぐに凍ってしまう。
少し息抜きをするかと外に向かった。
己の力を発散させながら今後のことを考えていた。
そしてカトリーナが昼食を食べ終えて、日課になっている繕い物をしている頃合いを見計らい、ニナやゴーン、トーマスを呼び出した。
送られてきた資料を見ながら全員が絶句しており、ニナは途中で手を離して号泣している。
「こんなっ、ひどすぎます……!」
「クラレンス殿下、これは事実なのでしょうか?」
「ああ、確かな情報だそうだ」
「あんまりです!カトリーナ様には罪はないのにっ」
クラレンスは窓の外を見ながら頷いた。
カトリーナに罪はない。
全てはサシャバル伯爵の不貞と夫人とシャルルの執拗なカトリーナに対する態度。
クラレンスは大きなため息を吐いて感情を抑えていた。
「わたしはカトリーナ様を守ってあげたいです!こんな思いをしてきたんですもの!」
「ああ……」