交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
「深山社長、今から私と楽しい時間を過ごしませんこと?」
「お断りします。こういうことは今後一切やめて頂きた――」
「そう仰らずに、さあ行きましょう」
言い終える前に遮り、丸山副社長がすっと近づき俺の腕を掴もうと手を伸ばす。
咄嗟に身を捩り接触は防いだが、強引に迫ってくるふてぶてしい態度に寒気がした。気温のせいだけでなく、体温がスっと下がるのが分かる。
「お前、巫山戯るのも大概に――」
「一織さん…?」
耳に入ってきた声にハッとする。小梅だ。
丸山副社長が小梅に会ったら、何を言い出すか分かったもんじゃない。
傷つけるようなことを言うかもしれない。小梅を守らなければ――
「一織さん! 大丈夫ですか? こちらの方は…」
そばに寄ってきた小梅に呼ばれ、どくんどくんと脈打つ心臓に知らぬ間に緊張していたのだと気がつく。
「丸山麗奈です。深山社長にはお世話になっているんです、奥様」
「あ、初めまして、――」
「古嵐さんですよね。 私、奥様にずっとお会いしたかったんです!是非仲良くしてください」
わざわざ旧姓で呼ぶのになんの意味があるのか。考えたくもなかった。
向き直り挨拶をしようとした小梅に手を差し出し、図々しくも握手を求める副社長。小梅は急に自分の名前を呼ばれ驚いたようだったが、すぐに応じようとする。
俺はたまらず小梅の体をぐっと引き寄せ、自分の背に隠すようにして副社長を睨みつけた。
「お断りします。こういうことは今後一切やめて頂きた――」
「そう仰らずに、さあ行きましょう」
言い終える前に遮り、丸山副社長がすっと近づき俺の腕を掴もうと手を伸ばす。
咄嗟に身を捩り接触は防いだが、強引に迫ってくるふてぶてしい態度に寒気がした。気温のせいだけでなく、体温がスっと下がるのが分かる。
「お前、巫山戯るのも大概に――」
「一織さん…?」
耳に入ってきた声にハッとする。小梅だ。
丸山副社長が小梅に会ったら、何を言い出すか分かったもんじゃない。
傷つけるようなことを言うかもしれない。小梅を守らなければ――
「一織さん! 大丈夫ですか? こちらの方は…」
そばに寄ってきた小梅に呼ばれ、どくんどくんと脈打つ心臓に知らぬ間に緊張していたのだと気がつく。
「丸山麗奈です。深山社長にはお世話になっているんです、奥様」
「あ、初めまして、――」
「古嵐さんですよね。 私、奥様にずっとお会いしたかったんです!是非仲良くしてください」
わざわざ旧姓で呼ぶのになんの意味があるのか。考えたくもなかった。
向き直り挨拶をしようとした小梅に手を差し出し、図々しくも握手を求める副社長。小梅は急に自分の名前を呼ばれ驚いたようだったが、すぐに応じようとする。
俺はたまらず小梅の体をぐっと引き寄せ、自分の背に隠すようにして副社長を睨みつけた。