交際0日ですが、鴛鴦の契りを結びます ~クールな旦那様と愛妻契約~
「大丈夫ですか? 何もされなかった?」
腕の中で俺を見あげて心配そうに瞳を揺らす小梅に、ふっと笑みがこぼれる。落ち着きが戻り、彼女に触れているところから体温も戻ってくる。
「俺に触れていいのは小梅だけだ。指一本触れていない。小梅の名前も知っていてびっくりしただろう? 何をしでかすか分からないから、小梅を守らなければと焦って…驚かせてしまってすまない」
小梅がふるふると首を横に振る。穏やかな声色、力強く凛とした表情の彼女が俺を見つめる。
「一織さん。一織さんに守ってもらえるのは心強いし、頼もしくて、嬉しい。 でも、自分の身は自分で守ります。だから、一織さんは自分のことも大切にしてあげてください。これからも、嫌なことや耐えられないことがあったら、私に言って。半分こしましょう。夫婦ってそういうものじゃないですか?」
「そうか。 …そうだな。そうする」
「はい! じゃあ、気を取り直してディナーに行きましょう、一織さん」
抱擁を解くと、小梅は腕を絡めてぴったりくっついてくる。
その笑顔に、俺は救われるのだ。
太陽よりも眩しくて、彼女を照らす月明かりよりも美しい。時に力強く俺を支えてくれる。
大切で、愛おしい自慢の妻だ。
腕の中で俺を見あげて心配そうに瞳を揺らす小梅に、ふっと笑みがこぼれる。落ち着きが戻り、彼女に触れているところから体温も戻ってくる。
「俺に触れていいのは小梅だけだ。指一本触れていない。小梅の名前も知っていてびっくりしただろう? 何をしでかすか分からないから、小梅を守らなければと焦って…驚かせてしまってすまない」
小梅がふるふると首を横に振る。穏やかな声色、力強く凛とした表情の彼女が俺を見つめる。
「一織さん。一織さんに守ってもらえるのは心強いし、頼もしくて、嬉しい。 でも、自分の身は自分で守ります。だから、一織さんは自分のことも大切にしてあげてください。これからも、嫌なことや耐えられないことがあったら、私に言って。半分こしましょう。夫婦ってそういうものじゃないですか?」
「そうか。 …そうだな。そうする」
「はい! じゃあ、気を取り直してディナーに行きましょう、一織さん」
抱擁を解くと、小梅は腕を絡めてぴったりくっついてくる。
その笑顔に、俺は救われるのだ。
太陽よりも眩しくて、彼女を照らす月明かりよりも美しい。時に力強く俺を支えてくれる。
大切で、愛おしい自慢の妻だ。