ヴァンパイアは自分の親友である妹を離さない
「追わないほうがいいですよ。それに、白虎先輩はもう近くにはいませんから」


「紫音?お前は一体…」

「やっぱり言わなきゃだめ、ですよね」


「無理に聞くつもりはない。が、1人にして悪かった。怖かっただろ?」


「!夜桜先輩……その、抱きしめ、いま私のこと抱きしめてますよね!?」


「うるせぇ、黙ってろ」


「はい…」


励まそうとしてるはわかるんだけど、女嫌いな夜桜先輩が私のことを抱きしめるなんて大丈夫なの?めっちゃ心配なんだけど。

私はすごく落ち着くし、むしろ嬉しいような…?


「探してたのは私だったので、むしろごめんなさい。方向オンチなのを忘れて1人でウロウロしちゃって」


「夜に1人が危険ってわかってて、俺のことを探してたのか?」


「はい」


「そこまで必死に探す理由は?」


「その…私が挑発したせいで私の血を飲んでないので獲物を探してるんじゃないかって。でも、女嫌いな夜桜先輩のことだから、なかなか相手が見つからなくて、どこかで倒れてるんじゃないかと心配で…」


「そんなこと気にしてたのか?」


「そんな事って…ヴァンパイアにとって血が吸えないのは人間でいうとこの餓死ってやつでしょ!?心配もしますよ」


「だったら、お前の血をもらってもいいのか?」


そういう流れだよね、うん。

一応、覚悟は決めてたつもりだけどやっぱり恥ずかしい、な。
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